全自動免疫測定装置で使用可能
塩野義製薬株式会社は、シスメックス株式会社と共同開発したアトピー性皮膚炎の検査試薬「HISCL TARC 試薬」および心不全の検査試薬「HISCL ANP 試薬」を発売した。
両検査試薬は、シスメックス社製の全自動免疫測定装置であるHISCL-5000およびHISCL-2000iで使用可能な検査試薬。検査に必要な時間を大幅に短縮するという。
(画像はプレスリリースより)
迅速検査が約17分で可能に
同社は、アトピー性皮膚炎の重症度を評価する検査試薬として2008年2月より「アラポートTARC」を、また心不全の病態を評価する検査試薬として2007年8月より「MI02 シオノギANP」を、それぞれ販売している。
しかし、いずれもが検査センターにおける測定を必要とし、「アラポートTARC」については手作業の測定が必要となるため、 3時間15分もの時間を要するなどの課題を持っていた。
その課題を解決すべく今回新発売された両検査試薬は、全自動免疫測定装置を用いることで、アトピー性皮膚炎と心不全の重症度の迅速検査が約17分で可能となった。
患者の負担軽減にも寄与
両検査試薬はまた、従来の検査センターでの測定に加え、病院内の検査室で測定することにより、診療前検査なども可能とする。医師による治療方針決定のための情報の提供、患者の待ち時間短縮、負担の軽減にも寄与するという。
両検査試薬の医療機関等への販売は、シスメックス社が行う。

アトピー性皮膚炎検査試薬「HISCL TARC 試薬」および 心不全検査試薬「HISCL ANP 試薬」の新発売のお知らせ - プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/company/news/2014/