第3相臨床試験の1つ、CALIMA試験
2014年4月16日、協和発酵キリン株式会社は同社がbenralizumab(KHK4563)の第3相臨床試験の1つであるCALIMA試験を国内で開始したと発表した。
benralizumabは喘息や喘息増悪に関与が強いとされる好酸球を、ADCC(抗体依存性細胞傷害)活性により速やかに除去する。同社独自の強活性抗体作製技術「POTELLIGENT(ポテリジェント)」が応用されたインターロイキン‐5受容体αサブユニットに対するヒト化モノクローナル抗体だ。
benralizumabはアストラゼネカ社の世界的な生物製剤の研究開発部門であるMedImmune社により開発された。今回のCALIMA試験において、協和発酵キリンは「治験国内管理人」として国内での治験にかかる一切の業務に対する責任を負う。
同剤については韓国でも第3相臨床試験の1つであるSIROCCO試験が開始される予定で、これには子会社の韓国協和発酵キリン株式会社がIND(Investigational New Drug Application)ホルダーとして参加する。
(画像は協和発酵キリン ホームページより)
第3相試験計画の主体をなす試験群
CALIMA、SIROCCOの両試験はともに、高用量の吸入ステロイドに加え、長時間作用型β2刺激薬を使用していてもコントロール不十分な喘息患者を対象に、benralizumabによる喘息増悪率を主要評価項目として実施される。
いずれも第3相試験計画(Windward Program)において主体をなす試験群であり、世界各地で実施されている。

喘息を対象としたBenralizumab(KHK4563)の第3相臨床試験を日本で開始
http://www.kyowa-kirin.co.jp/news_releases/2014/