適応症、ホジキンリンパ腫と未分化大細胞リンパ腫
武田薬品工業株式会社は、悪性リンパ腫治療剤「アドセトリス点滴静注用50mg」を、4月17日に日本で発売した。適応症は、再発・難治性のCD30陽性ホジキンリンパ腫および再発・難治性のCD30陽性未分化大細胞リンパ腫。
抗体薬物複合体、アドセトリス
「アドセトリス」は、抗体薬物複合体。CD30抗原を標的とする抗体と、微小管阻害作用を持つ低分子薬剤を、シアトルジェネティクス社の特許技術を用いてリンカーで結合させている。
この複合体は、CD30抗原が発現した腫瘍細胞に選択的に作用し、いったん腫瘍細胞内に取り込まれる。その後、タンパク質分解酵素によりリンカーが切断され、低分子薬剤を放出するというメカニズムになっている。
新たな治療オプションに
「アドセトリス」は、2012年3月に厚生労働省から希少疾病用医薬品に指定され、2014年1月17日に製造販売承認を取得したのち、同年4月17日に薬価収載され、発売に至った。
適応症は、再発・難治性のCD30陽性ホジキンリンパ腫および再発・難治性のCD30陽性未分化大細胞リンパ腫。標準的な治療法が確立されていないこれらの疾患において、同剤が新たな治療オプションになると、同社は考えている。

悪性リンパ腫治療剤「アドセトリス点滴静注用50mg」の日本における発売について - プレスリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2014/