末梢動脈疾患患者の治療に有効
2014年4月3日、アボット ジャパン株式会社は2014年3月28日付けでアボットラボラトリーズ社の「Supera末梢ステントシステム」が、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得したと発表した。
同システムは浅大腿動脈(SFA)および、または近位膝窩動脈における症候性の新規病変、再狭窄病変、または閉塞病変の治療に対し、血管内腔径の改善に適応されている。
Superaステントは独自の特許を持つ網目状ワイヤ技術により、ニチノール製ステントに比べて柔軟性や強度があり、よじれや破断に対する耐性も高い。また生体模倣の原理に基づき設計されているため、PAD患者の歩行時の脚の痛みを軽減することが可能となる。
(画像はアボットジャパンホームページより)
65歳以上の米国人の12~20パーセントが罹患
米国では、65歳以上の米国人の12~20パーセントがPADに罹患している。患者は動脈が狭くなるため、足の痛みが起こるほか、心臓発作や脳卒中のリスクが増加するという研究結果もある。
今回の承認によりSuperaステントは末梢動脈疾患に罹患する人々の生活を改善しうる新たな治療選択肢となる、とアボットバスキュラー シニア・バイスプレジデントのチャック・フォルツ氏は述べている。

アボット社、末梢動脈疾患患者治療用の同社SuperaステントのFDA承認を発表
http://www.abbott.co.jp/press/2014/140403.html