部分てんかん発作が適応症
大日本住友製薬株式会社は、米国子会社であるサノビオン・ファーマシューティカルズ・インクが、てんかん治療剤「APTIOM(アプティオム、一般名:エスリカルバゼピン酢酸塩)」を発売したと発表した。同剤は、部分てんかん発作を適応症とする、1日1回投与のてんかん治療剤。
患者の負担を大きく軽減
米国では、およそ220万人がてんかんに罹患している。その症状の中で、脳の特定の部位で電気的活動が生じる部分てんかん発作は、最も多い発作だ。発生が予測できないため、学習・仕事・車の運転など、日常生活に大きな影響を及ぼす。発作回数の減少は、てんかん患者の負担を大きく軽減する。
「APTIOM」は、電位依存性のナトリウムチャネル阻害薬。その有効性と安全性は、部分てんかん発作の患者が1400人以上参加した臨床試験でも、既に認められている。
4製剤をラインアップ
サノビオン・ファーマシューティカルズ・インクは、ポルトガルの製薬企業BIAL-Portela & Ca, S.A.から、米国およびカナダにおける「APTIOM」の独占的な開発・販売権を取得している。2013年11月8日には、米国食品医薬品局から部分てんかん発作の併用療法に対する承認も、取得した。
発売に当たっては、「APTIOM錠 200mg」「APTIOM錠 400mg」「APTIOM錠 600mg」「APTIOM錠 800mg」の 4製剤がラインアップされている。

てんかん治療剤「APTIOM」(エスリカルバゼピン酢酸塩)の米国における新発売のお知らせ - プレスリリース(PDF)
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=591