合格者の減少
厚生労働省は、3月1日、2日に行われた「第99回薬剤師国家試験」の合格者を3月31日発表した。今回の試験は、薬学教育が6年制となってから3回目の試験となった。
今回の受験者は前回より731人増え、10,219人、そのうち、合格者は前回の79.1%より18.26ポイント余り低下の60.84%となった。合格者は7,312人。今回の試験では、合格者人数が大幅に減った。
合格者減の原因
今回の受験者には、合格率が低い既卒の受験者が多くみられた。それと同時に、6年生新卒者の受験者が約2,000人減少した。その他にも6年制となったことで、薬剤師は今までと違い、問題に対応できる決断能力も問われるようになっている。その対応能力に差があらわれているとも見える。今回の試験では、1問不適切問題があったが、全員を正解として対応している。
合格率92.5%の金沢大学
大学別の合格率をみてみると、もっとも合格率が高いのは、金沢大学の92.5%で、名城大学85.37%、昭和薬科大学82.48%と続く。かなり高い合格率を誇っている。大学区別の合格率は、国立が69.95%、公立が70.98%、私立が60.08%となった。男女比で見ると、男性が3,060人(60.57%)、女性が4,252人(61.03%)となり、女性の方が若干上回った。

厚生労働省 報道発表資料
http://www.mhlw.go.jp/