「アデムパス」の欧州における承認を取得
2014年3月31日、バイエル社は生命を脅かす2種類の肺高血圧症を適応として、経口治療薬アデムパス(販売名:リオシグアト)の承認を欧州委員会から取得した。
適応となったのは慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)と肺動脈性肺高血圧症(PAH)。これにより、アデムパスは初めてかつ唯一のCTEPH治療薬として承認を取得したことになる。
CTEPHに対する標準治療は、現在難しく専門性の高い外科手術である肺動脈血栓内膜摘除術(PEA)だ。アデムパスにより、これに不適応または術後に残存した患者に対し、初めての治療選択肢を提供することができるようになる。
(画像はバイエル社ホームページより)
国際共同前向き登録研究が開始
アデムパスは可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤という新しいクラスで最初に開発された薬剤だ。
今回の承認取得に伴い、アデムパス服用症例を対象とした国際共同前向き登録研究(EXPERT)が開始される。実臨床における安全性及び臨床的効果に関するデータが収集される予定だ。

バイエル社のアデムパス(リオシグアト)、生命を脅かす2種類の肺高血圧症の適応で欧州において承認を取得
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/2014/