SGLT2阻害剤、カナグリフロジン
田辺三菱製薬株式会社は、同社の2型糖尿病治療剤「SGLT2阻害剤 カナグリフロジン」が「日本薬学会 創薬科学賞」を受賞したと発表した。
同賞は、医薬品の創製などに関して、優れた研究業績をあげた者に対して、公益社団法人日本薬学会が授与する賞。
過剰な糖を体外へ排泄
今回の受賞は、同社が世界で初めて経口SGLT(ナトリウム-グルコース共輸送体)阻害剤のコンセプトを示し、「SGLT2阻害剤 カナグリフロジン(TA-7284)」を創製し、米国で最初に承認取得を受けたことが、評価されたため。
「カナグリフロジン」は、過剰な糖を体外へ排泄する新規作用機序を持つ。海外では、ヤンセン・ファーマシューティカルズ社が2013年3月に、米国で承認取得した。同年11月には、欧州においても承認取得した。
今回の受賞は通算4度目
同社は、「日本薬学会 創薬科学賞」の1回目となる1988年度に「ジルチアゼム塩酸塩」で受賞した経緯を持つ。
2003年度には「エダラボン(脳保護剤「ラジカット」)」で、2012年度には「フィンゴリモド塩酸塩(多発性硬化症治療剤「イムセラ」)」で受賞しており、今回の受賞は通算4度目となる。

新規2型糖尿病治療剤「SGLT2阻害剤 カナグリフロジン」2014年度「日本薬学会 創薬科学賞」を受賞 - プレスリリース
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