アジルサルタンとアムロジピンの合剤
武田薬品工業株式会社は、高血圧症治療剤ザクラス配合錠について、3月24日付で厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表した。同剤は、高血圧症治療剤アジルサルタン(以下「アジルサルタン」)とアムロジピンベシル酸塩(以下「アムロジピン」)の合剤。
日本高血圧学会も推奨
アジルサルタンは、同社が創製した、強力かつ長時間持続型のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)。血圧を上昇させるホルモンであるアンジオテンシンⅡの働きを阻害することで、血圧を低下させる。
またアムロジピンは、カルシウム拮抗薬であり、細胞内へのカルシウムイオンの流入を抑制することで血管平滑筋を弛緩させ、末梢血管抵抗を減らすことで、血圧を低下させる。
ARBとカルシウム拮抗薬の併用療法は、日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2009」において、有効性および安全性の観点から推奨される組み合わせとされている。
臨床試験で高い降圧効果を示す
今回の承認取得は、国内で実施した臨床第3相試験の結果に基づいている。
本合剤は、主要評価項目である座位拡張期血圧について、アジルサルタンまたはアムロジピンによる単独療法と比較して、有意に高い降圧効果を示したという。また、本合剤の安全性および忍容性は、各単独療法と同程度であることが確認されたという。

高血圧症治療剤「ザクラス配合錠LD」および「ザクラス配合錠HD」の日本における製造販売承認取得について - プレスリリース
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