ES/iPS細胞関連技術に関する共同研究契約
SBIホールディングス株式会社の子会社のSBIファーマ株式会社(以下「SBIファーマ」)とES/iPS細胞の研究試薬販売や創薬支援、臨床検査事業を手掛ける株式会社リプロセル(以下「リプロセル」)は、ALAを応用したES/iPS細胞関連技術に関する共同研究契約を締結したことを発表した。
ALAとは、体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸であり、エネルギー生産に関わるヘムやシトクロムなどのタンパク質の原料となる重要な物質である。
今回の共同研究契約の締結により、SBIファーマが所有するALAの細胞活性化能を利用する技術とリプロセルが所有するES/iPS細胞技術を融合することによって、ES/iPS細胞の培養と分化誘導を効率化することができる。
分化誘導とは、ES/iPS細胞に適切な刺激を与えることで、臓器を構成する細胞など特定の機能を持つ細胞に変化させることであり、ES/iPS細胞を用いた再生医療の中心となる技術である。
それによって、リプロセルはiPS細胞事業を飛躍的に加速させ、効率化が可能となること、SBIファーマはALAの新たな応用分野の開拓が期待できるという。
SBIファーマ
SBIファーマは、国内外の様々な大学や医療機関等と共同でALAを利用した創薬開発や臨床研究を進めており、国内においては既にALAを利用した悪性神経膠腫の経口体内診断薬「アラグリオ」を販売している。
リプロセル
リプロセルは、2009年に世界で初めてヒトiPS細胞を用いた創薬支援事業を開始した、ES/iPS細胞ビジネスのパイオニア企業であり、現在ES/iPS細胞に関する世界最先端の研究成果を、様々な分野で広く利用できる形で事業化している。「万能細胞」と呼ばれるES細胞/iPS細胞の培養に、リプロセル社製品が有効であることが確認されている。

SBIホールディングス株式会社ニュースリリース
http://www.sbigroup.co.jp/news/2014/0317_7974.htmlSBIファーマ株式会社
http://www.sbipharma.co.jp/株式会社リプロセル
https://www.reprocell.com/