新糖尿病薬の申請を行う
糖尿病患者に朗報だ。武田薬品が新しい糖尿病の薬の製造販売承認申請を厚生労働省に求めていることが3月7日に判明した。その糖尿病薬の名前は「2型糖尿病治療薬トレラグリプチンコハク酸塩(一般名、開発コード:SYR-472)」という。
トレラグリプチンとはどんな薬か
トレラグリプチンはジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害薬である。これは、血糖調節において重要な役割を担うDPP-4という酵素を、選択的および継続して阻害していくことによって血糖値の調節を図る薬だ。大きな特徴として、週1回薬を投与するだけで体内の血糖をコントロールすることが可能であるということがある。
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新糖尿病薬申請の目的は何か
DPP-4阻害薬の週1回製剤の申請は今回が初めてとなる。この薬の承認によって糖尿病患者の薬に対する理解を促進すること、それによって糖尿病患者が薬を医師に示された通りに服薬することができるようになる力を向上させることができるのではないかと期待されている。
糖尿病は一度病気にかかってしまうと一生付き合っていかなければならない病気であり、血糖のコントロールに毎日気を遣わなければならなくなる。忙しい日常生活の中で血糖に気を遣うことは、予想以上に困難なことである。だからこそ今回のトレラグリプチンの承認によってまた一歩、血糖コントロールのしやすい世の中になるのではないかと期待している。

武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/