今月下旬から運用開始
京都府薬剤師会は、2014年3月下旬よりスマートフォンアプリ「e-お薬手帳」の運用を開始する。
「e-お薬手帳」はもともと大阪府薬剤師会が開発したもので、これを京都府下の薬局でも使えるようにする。iPhone版とAndroid版があるが、後者が利用される場合はICカードリーダライタが薬局ごとに設置される必要がある。
京都府は2013年度補正予算からe-お薬手帳の普及に約1000万円を計上しており、これをもってICカードリーダライタの各薬局への設置を促進するという。現在200薬局以上が参加の意思を表明している。
(画像は京都e-お薬手帳ホームページより)
お薬手帳の有用性を認識してもらい、持参率を高めたい
薬を服用中に事故に遭った場合や災害で避難している場合など、服用を続けるためにはその薬が迅速に特定される必要がある。「お薬手帳」はそのために必要な情報がまとめられたものである。
東日本大震災の際には、「お薬手帳」を持ち出せなかった人も多く薬の特定は困難をきわめた。ただし、持ち出した人が多かった携帯電話やスマートフォンでお薬手帳をチェック可能にする「e-お薬手帳」があれば、今後はそういった事態を防げる。また普段の生活においても、医療機関や薬局などで重複投与や相互作用のチェックがやりやすくなる。

京都e-お薬手帳
http://www.kyotofuyaku.or.jp/e-techo/index.html