研究費供与を受けての治験
MediciNova Inc.(以下メディシノバ)は、マリファナ(大麻)の依存患者を対象とするMN-166のフェーズ2a臨床治験の患者登録を開始したことを発表した。
この臨床治験は、コロンビア大学メディカルセンターとニューヨーク州精神医学研究所が共同で行い、米国国立衛生研究所(NIH)の支部である米国国立薬物乱用研究所(NIDA)から研究費の供与を受けている。
今回の治験は、様々な依存症に対するMN-166開発プランの一環と位置づけられている。
現在進行中のオピオイド依存・離脱治療、メタンフェタミン依存症治療を抵抗尾とするフェーズ2臨床試験、さらにアルコール依存症治療を対象とするフェーズ2aの臨床治験の結果とともにMN-166が様々な依存症に対する効果があることを総合的に検討するためのものとなっている。
MN-166
MN-166(イブジラスト)は、日本と韓国では、喘息及び脳梗塞発作後の症状の治療薬として既に20年以上利用されており、メディシノバは、MN-166を再発寛解型多発性硬化症への適応とする治療薬の候補として2004年にキョーリン製薬からライセンスの導入をした。
その後、メディシノバ及び提携関係者は、オピオイド及びメタンフェタミン依存、神経因性疼痛への治療薬としてのイブジラストの使用を確立することで様々な神経疾患に対して特許を取得している。
またMN-166は、依存症のほか、米国において進行性多発性硬化症患者を対象としたフェーズ2bの臨床試験も進行中である。

MediciNova Inc ニュースリリース
http://www.medicinova.jp/pdf/irnews/marijuana03102014.pdf