研究ネットワーク「オリエンタム・イノベーション」
2014年3月6日、小野薬品工業株式会社は、同社が東北大学および東京大学と産学連携による研究ネットワーク「オリエンタム・イノベーション」を構築したと発表した。
「オリエンタム・イノベーション」は同社が見出した独自性の高い新規化合物をこれらの大学およびその研究機関に提供することで、医薬品としての使途の探索を今まで以上に迅速に実施できる新しい形のネットワークだ。
このネットワークにおいては、新規生理活性脂質に関する豊富な最新知見を数多く有する東北大学や卓越した最先端技術を持つ東京大学にて、各種疾患や病態における生理活性脂質の関与を解明する。同社はそれにより得られた情報を活用して、未充足の医療ニーズを満たす革新的な医薬品の創製を目指すとしている。
「オリエンタム・イノベーション」で見出された化合物を全世界で独占的に開発・販売する権利は同社にあるが、同社は売上の一部をロイヤリティとして両大学に支払う。
(画像は小野薬品工業ホームページより)
生理活性脂質や酵素阻害剤の研究過程で豊富な蓄積
同社はこれまでの生理活性脂質や酵素阻害剤の研究過程で、ライブラリー資産として新規化合物を豊富に蓄積してきている。現在、そのなかから疾患や治療に結びつく薬剤を探し出す「化合物オリエント」という創薬手法により、独創的な新薬の創製を行っている。

東北大学および東京大学と新たな枠組みの研究ネットワーク「オリエンタム・イノベーション」を構築
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n14_0306.pdf