インスリン自己注射を行っている2型糖尿病の患者に意識調査
2014年2月25日、ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、同社がインスリン自己注射を行っている2型糖尿病の患者407名を対象に行った「インスリン治療における血糖コントロール」に関するインターネット調査の結果を発表した。
2014年1月31日から2月5日にかけて実施されたこの調査によると、約7割の患者が主治医が決めたHbA1c目標値を知っていると回答。しかし、そのうちの69.7%が、実際には目標値を達成していないことがわかった。また糖尿病合併症(糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害のいずれか)の有無を分析したところ、糖尿病合併症のない患者群の血糖コントロールが、合併症のある患者群よりも悪い傾向も明らかとなった。
さらにHbA1c値が高い場合は空腹時血糖値も高い傾向が見られたが、空腹時に血糖値が高い患者の約4割が、高血糖よりも低血糖を気にしていることも判明した。
(画像はニュースリリースより)
早期から血糖値を良好に保つことの重要性を注意喚起する必要性
今回の調査結果に対し、東京医科大学内科学第三講座主任教授の小田原 雅人先生は、早期から血糖値を良好に保つことの重要性について注意喚起する必要性があると分析している。
また、新規持効型溶解インスリン製剤を使用することで夜間の血糖値が安定する傾向が見られた経験に触れ、インスリン製剤も治療の選択肢となるだろうとの考えを示した。

インスリン療法中の2型糖尿病患者、HbA1c目標値を知っていながら7割が未達成
http://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/