OD錠の製造販売承認申請
ノバルティス ファーマ株式会社は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)であるバルサルタンとカルシウム拮抗薬(CCB)であるアムロジピンベシル酸塩(以下、アムロジピン)との配合剤である「エックスフォージ(R)配合錠」(バルサルタン/アムロジピンとして80mg・5mg)の口腔内崩壊錠(OD錠)に関する製造販売承認申請を行ったことを発表した。
患者のために飲みやすく
高血圧は死亡率が高い脳血管疾患や心疾患の主な原因である。しかしながら、高血圧症の患者の半数以上が治療を受けていても、目標の数値まで血圧を下げることができていないという調査結果が報告されている。また、高血圧は自覚症状が少ないことから、血圧のコントロールを長期間行うためには、患者の積極的な協力が必要となってくる。
そのような状況を受けて、「エックスフォージ配合錠」を口腔内崩壊錠にしたことにより、服薬錠数を減らすことだけではなく、水がなくても服用できることから、服薬を忘れがちな患者が忘れずに飲めるようになることが期待できる。
また嚥下力が低下している高齢の患者にとっても服薬しやすく、服薬を補助する介護者の負担軽減にもつながることも期待される。さらに、水分摂取量を抑えたい患者にとっても、多量の水分を必要とせずに服薬できることは医療上においてもメリットとなる。
エックスフォージ(R)
バルサルタンは、昇圧系ペプチドであるアンジオテンシン2の作用を受容体で防御することによって、また、アムロジピンは、カルシウムチャネルの機能を阻害することにより、末梢血管の平滑筋をゆるめさせることで、降圧効果を発揮する。

ノバルティス ファーマ株式会社ニュースリリース
http://www.novartis.co.jp/news/2014/pr20140227.html