最初にして唯一の第3世代抗精神病薬
大塚製薬株式会社は、「統合失調症治療薬アリピプラゾールの開発」に関し、公益財団法人大河内記念会から第60回(2013年度)大河内記念賞を受賞した。この受賞は、アリピプラゾールが、最初にして唯一の第3世代抗精神病薬であることと、同製品の商業スケールでの安定供給を達成したことが、高く評価されたもの。
(画像は、公式サイトからのキャプチャーです)
米国の全医薬品売上No.1に
アリピプラゾールは、世界で初めて開発されたドパミンD2受容体パーシャルアゴニスト作用を有する抗精神病薬。ドパミン活性が過剰である場合はその状態を抑制し、逆にドパミン活性が低下している場合にはその活性を増加させるという作用を持つ。「エビリファイ」の製品名で世界60カ国・地域で販売され、2013年1~12月には米国の全医薬品売上No.1の薬剤になるまで成長した。
独創的研究成果、産業の発展への貢献に
大河内賞は、故・大河内正敏博士の功績を記念して、財団法人大河内記念会が日本の生産工学や生産技術分野の卓越した業績を表彰する、伝統と権威ある賞。生産工学および生産技術上優れた独創的研究成果をあげ、学術の進歩と産業の発展への貢献が特に顕著であった業績に贈呈される。
今回の受賞は、アリピプラゾールが最初にして唯一の第3世代抗精神病薬として位置けられた点、そして原薬の商業スケールでの安定供給を達成した点などが、高く評価されたため。贈賞式は3月26日、丸の内の日本工業倶楽部会館にて行われる。

第60回大河内記念賞を受賞 統合失調症治療薬アリピプラゾールの開発 - 大塚製薬株式会社
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