プラミペキソール、RLS治療に効果
13日、
New England Journal of Medicineに掲載された論文によると、下肢静止不能症候群(RLS)の長期的治療に処方される薬剤が一部の患者に深刻な症状の悪化をもたらすことが発見された。
複数機関の研究者チームによる1年間の調査によると、神経痛、発作などを治療するプレガバリン(ファイザー、商品名:Lyrica)が、ドーパミン神経伝達システムを活性化させ、RLSを治療するプラミペキソールに比べ、RLS症状の軽減に効果的であり、さらに症状の悪化をもたらす可能性も低いことがわかった。
「我々のした重要な発見は、ドーパミン薬はRLSを患う多くの患者にとって効果的であると同時に、一部の患者の症状を悪化させる可能性があるが、非ドーパミン性のプレガバリンはこの憂慮すべき副作用がないということです」(マサチューセッツ総合病院精神科ジョン・ウィンクルマン――プレスリリースより)
下肢静止不能症候群(RLS)とは
RLSは急速中に足を動かしたいという抑えきれない強い衝動にかられる神経障害。RLSは睡眠を妨げるため、患者は慢性的な疲労を患い、仕事・人間関係・日常生活動作に影響がでる。米国や欧州人口の2~3パーセントが深刻なRLSを患い、患者はドーパミン系を活性化させる薬剤によって治療される。

Pregabalin effectively treats restless leg syndrome with less risk of worsening symptoms
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-02/Comparison of Pregabalin with Pramipexole for Restless Legs Syndrome
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1303646Pfizer
http://www.pfizer.com/