Vacc-4xの実験成功、Lancet誌で発表
11日、Bionor Pharma社はHIV患者を対象とした治療ワクチンVacc-4xのフェーズII多施設無作為化二重盲検実験の結果をLancet誌で発表した。
感染病の治療ワクチンはすでに感染した患者に処方され、体内で循環するウイルスを減少/消滅させる。
研究には18歳から55歳までのHIV-1に感染した患者が参加し、参加者は無作為的にVacc-4xまたはプラセボを処方された。最初の免疫不要のため、4週間にわたって毎週Vacc-4xまたはプラセボ薬剤が処方され、16週目と18週目に追加免疫薬が投与された。28週目から最大24週間にわたって抗レトロウイルス併用療法(cART)が中断された。
治療ワクチン投与患者、ウイルス値に変化
cARTが再開された患者の34パーセントがVacc-4xを投与された患者、29パーセントがプラセボを投与された患者と違いがなく、CD4値の変化量にも違いがみられなかった。しかし、ウイルス量は両グループで著しい違いがみられた。48週目でVacc-4x群とプラセボ群のウイルス量は23100と71800、52週目では19550と51000 copies/mlだった。
「研究者らはこのデータがワクチンを最適化し、新しい治療法を提供する手がかりになると考えています。我々は、薬剤の認可を得るために、なぜVacc-4xが一部の患者においてよく作用したのかを理解する必要があります」(カリフォルニア大学デービス校リチャード・ポラード――プレスリリースより)

Bionor Pharma’s Phase II Vacc-4x Data Published in The Lancet Infectious Diseases
http://www.bionorpharma.com/en/News/2014/Scientific/Safety and efficacy of the peptide-based therapeutic vaccine for HIV-1, Vacc-4x: a phase 2 randomised, double-blind, placebo-controlled trial
http://www.thelancet.com/journals/laninf/article/