ミコナゾールの独占販売契約について
富士フイルムファーマは、そーせいが開発中の口腔咽頭カンジダ症を適用とするミコナゾールの日本における独占販売契約を締結しました。ミコナゾールは、口腔咽頭カンジダ症を治療するために用いられる、口腔粘膜付着型の抗真菌剤です。
ミコナゾールの最大の特徴は、この薬を上部の歯茎に付着するだけで、薬効成分を長時間放出することができる点です。この口腔粘膜付着型ドラッグデリバリーシステムは国内初の方法であり、薬効成分が長時間持続的に放出できることから、1日に数回口腔内に塗らなければならない既存の薬と比べて、1日1回歯茎に付着することで済むので、患者の負担を軽減することが出来ます。
口腔咽頭カンジダ症とは
口腔咽頭ガンジダ症とは、真菌に属するカンジダ・アルビカンスという菌によって引き起こされる口腔・咽頭内の炎症性の粘膜疾患です。この疾患は、糖尿病・HIVなどのような免疫不全患者のように慢性的な疾病を患っている患者に多くみられると言われています。口腔咽頭ガンジダ症の症状としては、灼熱感、ひりひりする痛み、味覚障害、白斑、口角炎などが見られ、この疾患に対して適切な治療が行われない場合は、症状が食道に広がり、全身合併症に至るリスクがあります。
今回の独占販売契約においては、そーせいがミコナゾールの承認取得・製品の製造・供給に責任を負います。そして、富士フイルムファーマは日本におけるマーケティングと流通販売に関する責任を負うとのことです。

富士フイルムファーマ プレスリリース
http://www.fujifilm.co.jp/