アイソトープ総合センターの秋光准教授が発表
東京大学アイソトープ総合センターにおいて同センターの秋光信佳准教授により、ウイルスと戦うための新しい自然免疫の仕組みを発見したと発表された。
これは秋光准教授と大学院薬学系研究科の今村亮俊氏らの研究グループが、ウイルス感染と戦うための自然免疫応答を制御する新たな生体分子を発見し、その分子機能を明らかにしたもの。
この生体分子はタンパク質へ翻訳されない特殊なRNA分子の「長鎖ノンコーティングRNA」で、ヒトには数万種類の長鎖ノンコーティングRNA分子が存在するとされているが、その機能はほとんど解明されておらず、自然免疫応答のスイッチ分子として働くことを世界に先駆けて示したものになる。
医療・医薬品開発に貢献が期待
今回の発見はインフルエンザウイルス薬などを開発するための標的分子を提供できるため、医療・医薬品開発に貢献するものと期待される。
プレスリリースでは
本研究の成果は、は免疫の仕組みを解明する突破口になると期待される。さらに、インフルエンザウイルス薬などを開発するための標的分子を提供できることからも医薬品開発などに波及効果が期待される。(東京大学プレスリリースより引用)
と述べられている。

東京大学 プレスリリース
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_260207_j.html