緑内障治療に新たな可能性
研究者らは高スループット解析を利用し、早期発症型の緑内障につながる有害な眼タンパク質の蓄積を抑止する可能性のある分子を発見した。
(プレスリリースより)
緑内障は視神経を損傷させ、失明の原因となる疾患。高い眼圧は視神経損害の主な危険要因となる。
研究者らはミオシリンと呼ばれる突然変異型のタンパク質を高い眼圧の根本的原因であると指摘した。変異型ミオシリンは目の圧力を管理する部位に有害とされている。これらの遺伝子的に継承された変異型澪四隣は眼球の全面で凝集し、眼圧を上昇させる。これらが幼少から35歳まで数百万の人々が発症する早期発症型緑内障の原因となっている。
高スループット分析で、治療分子発見
変異型ミオシリンと結合し、その凝集を抑止する分子を発見するため、研究者らはシンプルな高スループット分析を考案し、分子群を検査した。そして、早期発症型緑内障の治療薬開発につながる2つの分子を特定した。
「我々は最初の検査で変異型ミオシリンと結合し、凝集を抑止する2つの分子を発見しました。この分子が凝集を抑止したのを発見したとき、我々は気づいたことは素晴らしいことであると確信しました。なぜなら、タンパク質の凝集がこの緑内障の発症の根底にあるものだったからです」(ジョージア工科大学化学・生化学部 ラクエル・リバーマン――プレスリリースより)

Researchers Discover Potential Drug Targets for Early Onset Glaucoma
http://www.news.gatech.edu/2014/01/23/