分化型甲状腺がんを対象に
エーザイ株式会社は2月3日、抗がん剤「レンバチニブメシル酸塩(以降、レンバチニブ)」が放射性ヨウ素治療抵抗性の分化型甲状腺がんを対象にした臨床第3相試験において統計学的に顕著な有意差を持って無憎悪生存期間を改善し、主要評価項目を達成したと発表した。
この検査結果に基づきエーザイは日本、アメリカ、ヨーロッパにおいて承認申請を行うことを予定している。承認されれば日本の製薬企業として初めての低分子分子標的剤となる。
経口投与が可能
レンバチニブは経口投与可能な新規結合選択型チロシンキナーゼ阻害剤。血管新生や腫瘍増殖に関わるKDR(VEGFR-2)、Flt-1(VEGFR-1)、RET、FGFR1、PDGFR-βやc-kitなどの受容体チロシンキナーゼを阻害する。エーザイが創薬し、肝細胞がんを対象としたグローバル臨床第3相試験、またそれ以外のがん種を対象にした複数の臨床第2相試験を実施している。
ニュースリリースでは
当社は、レンバチニブによるがん治療の可能性を引き続き追求し、甲状腺がんを含むがん患者様とそのご家族の多様なニーズの充足とベネフィット向上により一層貢献してまいります。(エーザイ株式会社ニュースリリースより引用)
と述べられている。

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201407.html