ファイザー社乳がん治療薬、臨床試験で好結果
3日、ファイザー社は無作為化フェーズII試験(PALOMA-1)にてpalbociclibが統計的・臨床的に有意な結果を見せ、主要エンドポイントが達成されたと発表した。
乳がん治療の薬剤、更年期後女性を対象
palbociclibはエストロゲン受容体陽性(ER+)、ヒト上皮成長因子受容体2陰性(HER-)かつ局所進行性または新しく診断された転移性乳がんを患う更年期後の女性患者の治療に使用される。実験では、同じく乳がん治療に使用されるletrozoleとの併用とletrozole単体での無進行生存率が比較された。
「最終結果は大変喜ばしいものとなりました。この結果は、palbociclibが乳がんを患っているER+かつHER2-の更年期後女性の標準治療を変化させる可能性を持っていると示しています。これは、進行性乳がん患者の60パーセントをも占める彼女たちにとって、勇気づけられる情報となりました」(Clinical Development and Medical Affairs上級副社長兼ファイザー・オンコロジー医務部長 メイス・ローゼンバーグ――プレスリリースより)
臨床試験で確認された有害事象は既に知られているものと一致した。PALOMA-1で得られた詳細な有効性安全性についてのデータは4月5日から9日にサンディエゴで開催される米がん学会2014年度総会でのプレゼンテーションにて開示される。

Pfizer Announces Positive Top-Line Results From PALOMA-1 Evaluating Palbociclib Plus Letrozole in Women with Advanced Breast Cancer
http://www.pfizer.com/news/press-release/