臨床検査時に注意を
一般社団法人日本血液製剤機構(以下、日本血液製剤機構)は1月20日、献血ヴェノグロブリンIH製剤について「適正使用に関するお知しらせ」を医療関係者向けに発表した。
献血ヴェノグロブリンIH製剤の投与が臨床検査値に影響を及ぼすことがあったため、臨床検査時に注意するよう呼びかけ、同時に「使用上の注意」にも記載。なお、他の免疫グロブリン製剤についても「使用上の注意」を記載している。
(この写真はイメージ写真です)
B型肝炎関連抗体が・・・
多数のドナー血漿をプールしたものを原料としているこの献血製剤は、各種感染症の病原体又はその産生物質に対する様々な抗体を含んでいるという。
この献血製剤の投与を受けた患者の中に、一過性ではあるがB型肝炎関連抗体が検出され、あたかも感染してしまったかのような検査結果がもたらされてしまう、といったことが今回の発表の背景にある。
安全性確保のために
日本血液製剤機構はこの献血製剤に対する問い合わせが寄せられたことから、2013年9月以降に製造された献血ヴェノグロブリンIH製剤のB型肝炎関連抗体価(抗HBs抗体、抗HBe抗体および抗HBc抗体)について測定し、結果を報告。
今後も製剤の安全性確保や関連情報の提供など、最善を尽くしたいとしている。

日本血液製剤機構、適正使用に関するお知らせ
http://www.jbpo.or.jp/img/news/news0123_01.pdf