再編の第1段階
第一工業製薬は、1月23日、三重県四日市第3コンビナート内(三重県四日市市霞1丁目)に新工場を建設することを決定し、「未来作りの城」として再編に取り組むことを発表した。
1909年創業以来、界面化学の技術を元に、多様な産業分野へ製品や技術を供給してきたが、保有する基礎技術の応用、また新規事業のための設備投資を行うことが必要と判断したという。
なお、機能性樹脂材料および電子材料関連製品を生産する新工場の敷地面積は100,000平方メートル、建設・設備に関わる総投資額は約120億円、操業予定は2015年9月だ。
(画像は第一工業製薬ホームページより)
四日市第3コンビナート内にて
新工場は環境・エネルギー分野を対象とした商品の製造・開発の実証工場とし、企業価値を高める集合基地を目指すとしている。
燃料電池用部材、電子基板用絶縁材料については合理化を行って増産を図り、社会インフラの補修や公表された新計画に関するトンネル工事用固結剤の生産能力を強化する。
さらに新規事業として経済産業省から支援を得た、セルロースナノファイバーの応用技術や用途開発を加速させ、次の拡大ステップに入る予定だ。
国内から海外へ
第一工業製薬は今後需要が増加するとの考えから、次世代電池の新素材開発を進める計画。
工業用薬剤メーカーとして、まず国内市場で優位性を持つ商品開発に努め、海外展開への基盤を築き、いわゆる「マザー工場」としての機能を順次、高めていきたいとしている。

第一工業製薬プレスリリース
http://www.dks-web.jp/release/pdf/20140123.pdf