FDA諮問委員会、vorapaxarの認可を推薦
メルク社は15日、vorapaxarが米国食品医薬品局(FDA)心血管・腎臓薬諮問委員会から推薦を受けたことを発表した。vorapaxarは同社の抗血小板治験薬で、心臓発作の既往歴があるが脳卒中または一過性脳虚血発作の既往歴がない患者の標準治療に追加して投与した場合、アテローム血栓性脳梗塞の危険性を減少させる。
「心臓発作から生還したアメリカ人は約760万人にものぼります。しかし毎年、その中の19万人は心臓発作が再発するため、治療オプションの必要性は高いままです。本日の諮問委員会の結果は、心臓発作の既往歴がある患者の元へvorapaxarを届けようとしてきた我々の努力が報われた画期的な出来事となりました」(メルク研究所ダニエル・ブルームフィールド――プレスリリースより)
FDAは諮問委員会の結果に強制されないが、治験薬を検査する際、意見を考慮に入れる。
vorapaxarとは
vorapaxar(商品名:ZONTIVITY)は血栓の形成を阻害するプロテアーゼ活性化受容体1(PAR-1)拮抗薬。PAR-1は強力な血小板活性化作用をもつと知られるトロンビンにより活性化される受容体。vorapaxarは血小板上のPAR-1受容体を阻害することによって、トロンビンに誘発された血小板の凝集を阻害する。

Merck Statement on FDA Advisory Committee for Vorapaxar, Merck’s Investigational Antiplatelet Medicine
http://www.mercknewsroom.com/news-release/