抗悪性腫瘍剤漏出による組織障害を抑制
キッセイ薬品工業株式会社は1月17日、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤の血管外漏出による組織障害を抑制する治療薬「サビーン(R)点滴静注用500mg」(一般名:デクスラゾキサン)について製造販売承認を取得したことを発表した。
(画像はホームページより)
欧米など32ヶ国で承認
がんの治療を受けている患者は化学療法によって血管が脆弱化し、また循環障害等により、静脈内投与される抗悪性腫瘍剤が血管外に漏出しやすい。対処法としては漏出液の吸引、副腎皮質ステロイド等によ薬物療法、冷罨法(れいあんぽう)、外科的処置等の組み合わせがあるが、大部分については明確なエビデンスはない。
デクスラゾキサンはアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤の血管外漏出の治療に対し、2013年11月時点で欧米など32ヶ国で承認を受けている。
ニュースリリースは
本剤の承認を取得し発売することにより、より多くの患者さんや医療関係者に新たな治療の選択肢を提供できることを期待しております。(キッセイ薬品工業株式会社ニュースリリースより引用)
としている。

キッセイ薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.kissei.co.jp/l2/l3/Vcms3_00000767.html