資産譲渡の概要
アステラス製薬は同社が保有する醗酵創薬研究に関する資産を大鵬薬品に譲渡することで大鵬薬品側と合意し、2013年12月27日付けで譲渡契約を締結した旨、発表しました。
今回の譲渡の目的としては、アステラス製薬の研究体制再編計画があり、同社では新薬創出力の強化を目指す上で、自社での醗酵創薬研究からの撤退を決定したことが背景にあります。今回の経営判断により、アステラス製薬ではこれまで醗酵創薬研究に注いでいた経営資源を戦略的に再配分することで新薬創出力のより一層の強化を図ることを目指しています
資産譲渡の背景及び詳細
大鵬薬品はもともと有する独自の創薬のインフラストラクチャーに今回の醗酵創薬研究に関連する資産が加わることで、自社の創薬体制がさらに強化されることを期待しています。同社では医薬事業分野においてがん領域を中心として革新的な医薬品の創出を目指しており、今後この資産を活用した醗酵創薬技術と現在保有する創薬技術を複合的に活用することによって、オリジナル医薬品の創出を加速化していくとのことです。
譲渡の対象資産には醗酵ライブラリー、設備・機器、ITシステムが含まれ、人員の移動はない模様です。資産譲渡の期限は2014年3月31日で、譲渡の対価など経済条件は開示されていません。
アステラス製薬は1923年創業で現在では17000人以上の従業員を有する大手製薬企業で、大鵬薬品は1963年創業、2500人以上の従業員を有し、どちらも東京に本社を構えています。

アステラス製薬 プレスリリース
http://www.astellas.com/