臨床試験データの共有に関する原則
サノフィ社はサノフィグループが出資する臨床試験の情報とデータへのアクセスを拡大させた。米国研究製薬工業協会と欧州製薬団体連合会が2013年7月に発表した「臨床試験データの共有に関する原則」を支援する方針だ。
「他の研究者たちと成功した結果、成功しなかった結果を共有することにより、新しい治療法の発見が加速することでしょう。データ共有によって複製する手間をなくし、他の研究者の発見を基により効果的に研究を進められるようになります。サノフィの民間部門はすでにデータ共有で先行しており、学術研究者たちが我々の後に続くことを期待しています」(サノフィ最高経営責任者兼EFPIA会長クリストファ・A・ヴィーバッハー――プレスリリースより)
自社の臨床試験データへのアクセスを可能に
サノフィはサノフィ社が出資する人体実験の治験総括報告書などを含む臨床試験データや関連資料へのアクセスを提供する。これらの研究はアメリカ、EU管理機関に提出の義務があり、2014年1月1日以降、製品はアメリカ、EU双方の許可が必要になる。
サノフィ社は実験結果を問わず出資する全ての臨床試験結果の発表を続ける。さらに、サノフィを含む製薬業界は管理機関と連携し、臨床試験の出資者が試験参加者にわかりやすい用語を使って書かれた要約を提供できるようにする。
臨床試験データへのアクセスやアクセス要求を処理するため、サノフィは複数企業間ポータルへ参加する(
https://clinicalstudydatarequest.com)。リンクはSanofi.comにて1月1日より掲載されている。

Sanofi To Expand Access to Clinical Trial Data
http://en.sanofi.com/Images/