適応拡大申請の概要
ドイツに親会社を持つ日本ベーリンガーインゲルハイムは、レスピマット(R)を利用する長時間作用性抗コリン薬チオトロピウム(以下、チオトロピウム レスピマット(R))の適応につき、喘息患者の治療へと拡大する申請を行ったことを、2014年1月6日発表しました。
チオトロピウム レスピマット(R)は、COPDの治療薬として、190件以上の包括的治験データに基づき承認されており、ハンディヘラー(R)を利用して吸入するチオトロピウム レスピマット(R)は10年前の発売以来、3100万人もの患者に対する販売実績があります。
適応拡大申請の背景
チオトロピウム レスピマット(R)の適応拡大申請は、世界150カ国以上、4000人の患者が登録している臨床試験プログラムの結果に基づくもので、同プログラムはチオトロピウムの安全性および有効性を評価するために計画された臨床試験プログラムです。
このプログラムによってLABAと高用量のICSによる併用治療を受けてもコントロール不十分である喘息患者に対して、チオトロピウムの安全性及び有効性が確認されたのです。また、別の試験からはチオトロピウム レスピマット(R)により、喘息のコントロールについて、統計学的に有意でかつ、臨床的に重要な改善がみられました。
喘息患者の40%以上が、現在の治療方法によっても症状のコントロールが不十分で、中には致死的な喘息発作を引き起こす患者がおり、今回のチオトロピウム レスピマット(R)適応拡大申請によって、成人の喘息患者に新しい治療の選択肢を提供できることが期待されているのです。

日本ベーリンガーインゲルハイム(株) プレスリリース
http://www.boehringer-ingelheim.jp/