Abrams社製医薬品に細菌混入
米国食品医薬品局は21日、医療関連施設と患者にAbrams Royal Compounding Pharmacy製の薬物製品を自主回収する旨を発表した。回収する製品は2013年か6月17日から12月17日の間に販売された注射薬剤、目薬、ペレットインプラント、スプレー式点鼻薬、吸入液剤、眼軟膏。
汚染された無菌医薬品は深刻な感染症の危険を引き起こす。医療従事者は直ちに汚染された薬剤の使用を止め、Abramsの回収手順に従わなければならない。
グラム陰性菌、静脈注射剤より検出
FDAはAbrams製ミネラル静脈注射剤による有害事象について認識している。この製品を投与された患者はカリフォルニア州にある病院に運ばれ、グラム陰性菌のステノトロフォモナス・マルトフィリア検査にて陽性が検出された。ステノトロフォモナス・マルトフィリアは肺炎、血流感染症、髄膜炎などの呼吸器感染等を引き起こす。さらにAbramsは同様のグラム陰性菌を同じミネラル静脈注射剤のロットで発見している。
「患者の安全が我々の最優先事項です。汚染薬剤を患者に与えることは、深刻な感染症につながる恐れがあります。これらの薬剤を使用することは、受け入れがたい危険を患者たちに課すことになります。我々は医療関係者らに回収手順に従うことを強く要望します」(FDA薬剤評価・研究センター コンプライアンス局長ハワード・スクランバーグ氏――プレスリリースより)
Abramsにより生産・流通された無菌医薬品を処方された患者で、不安のある者は医療関係者に連絡をとることが推奨されている。

FDA announces voluntary nationwide recall of all non-expired sterile drugs from Abrams Royal Compounding Pharmacy
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/Abrams Royal Compounding Pharmacy
https://arp-rx.com