2013年世界糖尿病会議にて
ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーは、リナグリプチン単独療法およびメトホルミンとの併用療法(1500mgまたは2000mg)を評価した第4相試験の新しいデータを、オーストラリア・メルボルンで12月2~6日に開催された2013年世界糖尿病会議で発表した。
これは新たに成人2型糖尿病と診断されてから12ヵ月未満のHbA1c8.5%以上の患者316名を、リナグリプチンを1日1回投与する単独療法群と、リナグリプチンを1日1回とメトホルミンを1日2回投与する併用療法群に無作為に割り付け、二重盲検下で観察を行ったもの。
両群ともHbA1cは統計学的に有意に低下し、単独療法と比較して併用療法のほうがHbA1c低下作用は優れるという結果が示された。
リナグリプチンは同一用量で投与可能
リナグリプチンはベーリンガーインゲルハムとイーライリリーが共同販促を行っているDPP-4阻害薬。作用機序の異なる他の血糖降下薬と併用することができる。肝臓でほとんど代謝を受けず主に未変化体で胆汁に排泄されるため、腎機能・肝機能の程度に関わらず同一用量での投与が可能となっている。

日本イーライリリー株式会社 プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/2013/news_2013_057.aspx