日本人2型糖尿病患者を対象に実施
大正製薬株式会社は「ルセオグリフロジン水和物」についての第3相併用長期投与試験結果を、オーストラリア・メルボルンで開催された国際糖尿病連合世界会議で発表した。ルセオグリフロジンは大正製薬が創製したSGLT阻害剤で、現在は製造販売承認申請中となっている。
第3相併用長期投与試験は既存の経口血糖降下薬単剤では血糖管理が不十分な日本人2型糖尿病患者を対象に、日本で実施されたもの。スルホニルウレア剤グリメピリドとの併用長期投与試験、既存の5種類の経口血糖降下薬(メトホルミン、DPP-4阻害薬、ピオグリタゾン、速効型インスリン分泌促進薬、αグルコシダーゼ阻害薬)との併用長期投与試験、の2つの第3相臨床試験からなる。
両試験において効果を確認
スルホニルウレア剤グリメピリドとの併用長期投与試験は221人を対象に実施された。ルセオグリフロジン2.5mgとプラセボによる二重盲検下で1日1回、24週間にわたり経口投与した結果、ルセオグリフロジンは主要評価項目であるヘモグロビンA1c を有意に低下させた。
既存5種類の経口血糖降下薬との併用長期投与試験は487人を対象に実施された。ルセオグリフロジン2.5mg(血糖コントロールが不十分な場合には5mg)を非盲検下で1日1回、52週間にわたり経口投与した結果、ルセオグリフロジンは主要評価項目であるヘモグロビンA1cを有意に低下させた。

大正製薬株式会社
http://www.taisho-holdings.co.jp