例年最も多い薬局への就職は、全体の約4割
「平成25年3月薬系大学卒業生・大学院修了者就職動向調査の集計報告書」の中の「6年制学科卒業生調査」9491人(男3907人、女5584人)について、動向を調べた結果によると、例年最も多い薬局への就職は、全体の37.9%(前年39.0%)で、全体の4割近くを占めた。
また、病院・診療所の薬局への勤務は全体の28.1%(同29.8%)と約3割だった。
製薬など企業への就職を果たしたのは1183人(うち医薬品関連1030人)で、全体に占める割合は0.4ポイント減の12.5%(医薬品関連では0.9ポイント減の10.9%)。
薬剤師としての企業就職の割合は減ったが、医薬情報担当者(MR)は569人(前年493人)、全体に占める割合は6.0%と前年より0.2ポイント増加している。
(画像はホームページより)
今春卒業した薬学部6年制第2期生は9491人で、昨年度より約1000人多い。
薬局に約4割、病院に3割近くが就職。一般販売業を含めると全体の7割以上が“現場薬剤師”へ進んだことになる。
薬剤師国試の合格率低下が要因?
また、大学院への進学は、わずか2%にとどまった。6年制への移行により薬学部卒業生が出なかった空白の2年間の影響のため、病院・診療所での求人が例年より多かったこともあり、このような結果になった模様。
薬学教育協議会がまとめた「2013年3月薬系大学卒業生・大学院修了者就職動向調査の集計報告」によると、卒業生が増えた一方で、非就職者や、就職未定者が昨年度より増えたと報告されている。
薬剤師国試の合格率が低下したことも要因と見られ、来年度以降も注目したい。
この調査は、全薬系74大学中、第2期生を今春輩出した72大学(昨年度67大学)全てが回答した。2014年度は、立命館大、鈴鹿医療科学大の2大学が加わり、全ての薬系大学が6年制学生を送り出す。

薬学教育協議会
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