治験コーディネーターの関与明らかに
治験施設支援機関であるサイトサポート・インスティテュート株式会社は12月20日、小林製薬株式会社により委託され2010年に支援業務を行った肥満症者を一般用医薬品の治験についてデータの改ざんが行われていたことを発表した。
身長データの改ざんが疑われたことからサイトサポート・インスティテュートは今年7月20日に専門家調査委員会を設置し、調査を委嘱した。この結果データの改ざんにサイトサポート・インスティテュートの治験コーディネーター(CRC)が関与していたことが明らかになった。
ニュースリリースにおいては
専門家調査委員会の調査により、当社CRCによる本治験の身長データ改ざんへの関与が明らかとなりましたことは、当社として誠に遺憾であり、厳粛に受け止めております。今後の再発防止に向け、全社一丸となって真摯に取り組んでまいります。(サイトサポート・インスティテュート ニュースリリースより引用)
と述べられている。
他の治験データについては問題なし
サイトサポート・インスティテュートはデータ改ざんの疑いが持たれている治験以外の支援業務についても専門家調査委員会による調査と平行してデータの信頼性についての調査を実施したが、こちらについては治験データの信頼性に影響を及ぼす問題はなかった。
小林製薬は補償求める
小林製薬はこの発表に対し遺憾の意を表明し、また被った損害と信用の毀損に対する補償等を求めるとしている。

サイトサポート・インスティテュート ニュースリリース
http://www.j-smo.com小林製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.kobayashi.co.jp