製薬業界ニュース
2025年08月03日(日)
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アルツハイマー型認知症の治療薬として「T―817MA」が、全米最大の研究機関と共同体制での臨床試験実施決定

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アルツハイマー型認知症の治療薬として「T―817MA」が、全米最大の研究機関と共同体制での臨床試験実施決定

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アルツハイマー認知症の新しい治療薬へ、可能性を示す一歩
富士フイルムが、米国におけるアルツハイマー型認知症治療薬「T―817MA」の開発をより一層加速させるため、全米において最大であるアルツハイマー型認知症の研究機関Alzheimer's Disease Cooperative Study(アルツハイマ-ズ・ディジーズ・コーオペレイティブ・スタディ、以下、ADCS)と共同で、第2相臨床試験を実施することを決定した。この決定に伴い、2014年1月から臨床試験をスタートさせる予定となっている。

T―817MA
現在の治療薬における現状とこれからの展望
現在のアルツハイマー型認知症の治療薬としては、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬などが上市されているが、これらの治療薬には、神経伝達能の増強による症状改善作用が示されているものの、病態の進行を抑制することが難しいという指摘がある。

富士フイルムは、これまでグループ会社である富山化学工業においてアルツハイマー型認知症の進行を抑制する薬剤の研究を進めており、その結果、強力な神経細胞保護効果と神経突起伸展促進効果を有し、さらに病態動物モデルでも高い治療効果を示す「T―817MA」を見出している。

すでに米国で実施された「T―817MA」の前期第2相臨床試験においては、軽度および中等度のアルツハイマー型認知症患者で認知機能評価スコアや全般的臨床症状評価などの有効性評価指標の悪化を抑制する傾向が認められており、加えて良好な安全性も確認されている。また、病態がある程度進行した中等症の患者を中心に、より有効性が明らかになる傾向が認められた。

ADCSは、米国にてアルツハイマー型認知症治療薬とその評価方法を確立するために設立された研究機関であり、多数の病院と連携しながら、アルツハイマー型認知症領域における臨床試験の経験を積み重ねている。

今回の共同開発の発端には、富士フイルムが見出した「T―817MA」が、将来的にアルツハイマー型認知症治療薬としての新しい可能性を持っているとADCSが関心を示したことが挙げられる。

富士フイルムは、これまでの臨床試験の結果を活用しながら「T―817MA」のポテンシャルが発揮できる患者群に設定した上で治験を行うこと、有効性および用量反応性を確認する第2相臨床試験を実施することを発表している。


外部リンク

ニュースリリースポータル プレスリリース
http://www.news2u.net/releases/118587

富士フイルム株式会社 プレスリリース
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/

Alzheimer's Disease Cooperative Study
http://www.adcs.org/

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