多発性硬化症治療薬グラチラマー酢酸塩の開発状況と展開
Teva Pharmaceutical Industries Ltd.(NYSE: TEVA、同社:イスラエル エルサレム、以下「テバ社」)と武田薬品工業株式会社が、2013年前半に、テバ社が保有する多発性硬化症治療薬グラチラマー酢酸塩の日本における製品化に関するライセンス契約を締結した。現在の状況としては、両社が締結した基本合意事項に則って実務面での細かな調整を実施中であることが発表されている。
テバ社によって開発されたグラチラマー酢酸塩注射剤は、再発寛解型多発性硬化症(初回の臨床的エピソードを経験し、多発性硬化症のMRI所見を認める患者を含む)の再発頻度を低下させる薬剤である。現在の日本では希少疾病用医薬品に指定され、未承認薬として、テバファーマスーティカル株式会社が厚生労働省からの開発要請を受けて開発を進行中である。
本契約に基づき、武田薬品は同薬の日本における製造販売承認申請を行うとともに、日本で製品化する権利の獲得及び契約内容の詳細については開示していないことを発表している。
多発性硬化症治療薬グラチラマー酢酸塩は、日本で治療選択肢が限られている多発性硬化症の新たな治療オプションとなりうる薬剤であり、テバ社と武田薬品は、日本の患者に届けられるよう今後も連携して取り組むことを明言している。
テバについて
テバファーマスーティカル・インダストリーズ・リミテッド(以下、テバ社)は、製薬業界における世界最大のジェネリック医薬品企業であり、業界をリードするグローバル製薬企業のひとつである。
ジェネリック医薬品の他、革新的なスペシャリティ医薬品ならびに原薬(API)の開発、生産、販売を手掛けている。事業領域は中枢神経系、オンコロジー、痛み、呼吸器系、婦人科系に絞られており、バイオ医薬品も扱っている。
武田薬品について
武田薬品は研究開発型の世界的な製薬企業を目指しており、自社における研究開発を強化していくとともに、ライフサイクルマネジメントの推進、導入・アライアンスの積極展開を通じて研究開発パイプラインの充実を図ること及び「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」ことの実現に努めている。

武田薬品株式会社 プレスリリース
http://www.takeda.co.jp/news/武田薬品株式会社
http://www.takeda.co.jp/Teva Pharmaceutical Industries Ltd.
http://www.tevapharm.com/