血小板減少のITP治療に
ニュージーランド医薬品管理庁(以下 PHARMAC)は9日、希少かつ致死的になる可能性のある血液疾患を治療する薬剤に資金提供をすることに合意した。
血小板減少性紫斑病(以下 ITP)をもつ患者は血液の凝固を助ける働きをもつ血小板の数が少ない。ITP患者は治療なしでは深刻な出血のリスクがある。
エルトロンボパグとよばれるこの薬剤は血小板量を増加し、出血の危険性を減らす。
「エルトロンボパグは臨床的価値が高い」
PHARMACの運営部長サラ・フィット氏はエルトロンボパグへの投資は、脾臓摘出など他の治療を試したが効果を得られず、さらなる治療オプションを必要とする患者のためになると話した。
「エルトロンボパグへの資金提供は重傷のITP患者を救うでしょう」とフィット氏は語った。
「現在、ITP治療には他の治療方法も存在するが、諮問委員会はエルトロンボパグ治療によるより大きな有益性の証拠があると判断しました。ITP患者のライフクオリティや長期的な医療成果と同時に入院数の減少や価格など臨床的影響を考えると、エルトロンボパグへの投資は十分魅力的だと感じたのです」(プレスリリースより)
PHARMACの投資の下、一年に40人の患者がエルトロンボパグ治療を受けると推定されている。

Funding for new drug to treat rare bleeding condition
http://www.scoop.co.nz/stories/GE1312/S00038/