アメリカで販売承認されたことを受けて
12月6日にアメリカ食品医薬品局からC型肝炎の直接作用型抗ウイルス薬「ソホスブビル」の販売が承認されたことを受け、国境なき医師団はソホスブビルを販売するギリアド社に対し途上国での塗料と診断にかかる一通りの費用を500ドル未満に納めることを求めている。
ソホスボビルは従来薬よりも治癒率が大幅に高く、治療も短期化できる。一部の遺伝子型C型肝炎ウイルスについては、投与が難しく副作用もさまざまなものを引き起こす危険がある「ペグインターフェロン」の注射も不要とすることができる。
インド、その他の国での治療に
ソホスブビルの価格はアメリカでは12週間の治療で最高80,000ドルとなることが見込まれるなど、途上国の患者と当該国政府の購買力を超えることが懸念されている。
国境なき医師団はインドでのC型肝炎とHIVの二重感染者の治療に着手している。現在は入手可能な既存薬を使用しているが、ソホスブビルを入手しインドとその他の国の患者を治療したいと考えている。
11月21日には法律家・科学者の活動団体「I-MAK:Initiative for Medicines, Access and Knowledge(医薬品、アクセス、知識のためのイニシアチブ)」もソホスブビルのインド特許への異議申し立てを提出している。

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