ICS/LABAとして初の24時間の効果持続
グラクソ・スミスクライン株式会社は新規気管支喘息治療剤「レルベアエリプタ」の発売を12月9日より開始した。
(画像はグラクソ・スミスクラインのHPより)
「レルベア」は吸入ステロイド剤(ICS)のフルチカゾンフランカルボン酸エステル(FF)と長時間作動型吸入β₂刺激薬剤(LABA)のビランテロール(VI)の配合剤。ICS/LABAとしては1日1回の吸入で24時間の効果を維持する初めての治療剤となる。
「レルベアエリプタ」はレルベア100エリプタ14吸入用とレルベア200エリプタ14吸入用の2剤形で、いずれも吸入器のエリプタを使用して1日1回吸入するドライパウダー製剤。吸入ステロイド剤と長時間作動型吸入β2刺激剤の併用が必要な場合に効果がある。
薬価はレルベア100エリプタ14吸入用が2,816.80円、レルベア200エリプタ14吸入用が3,143.90円。用量は成人にレルベア100エリプタ1吸入を1日1回吸入投与する。
気管支喘息とは
特徴は気道の慢性炎症と狭窄で、夜間から明け方にかけて喘鳴(ぜんめい)胸痛、呼吸困難、咳などの呼吸器症状を発症する。アレルギーの原因物質を吸い込んだために気道にアレルギー反応を生じることが病因と言われている。
日本での罹患率は人口の8%。治療は進歩しているが、患者の60%が1カ月に1回以上の症状を発症し、同じく60%の患者が喘息で日常生活に何らかの支障があるという。昨年、喘息によって亡くなった人は1874人。健常人と変わらない生活を送れることが治療目標になっている。

グラクソ・スミスクライン株式会社 プレスリリース
http://glaxosmithkline.co.jp/