緑内障・高眼圧症治療剤「アゾルガ(R)配合懸濁性点眼液」の販売開始製薬業界ニュース

緑内障・高眼圧症治療剤「アゾルガ(R)配合懸濁性点眼液」の販売開始

　2013年11月30日 01:00　

これまでの点眼薬との違い

日本アルコン株式会社から、緑内障・高眼圧症治療剤「アゾルガ(R)配合懸濁性点眼液」が2013年11月19日より販売開始となった。

（画像はプレスリリースより）

緑内障における治療で眼圧下降効果を維持するためには毎日の点眼が不可欠となる。しかし、緑内障患者を対象とした調査において「治療開始から6カ月以内に自らの判断で点眼を中断してしまった患者が42％、また点眼薬に求める項目として「点眼回数が少ない」という回答が最も多い結果となっている。

このことから「点眼回数」は実際に点眼薬を使用する患者にとっての重要な要素であることが明らかになっている。

アゾルガ(R)配合懸濁性点眼液は、炭酸脱水酵素阻害剤であるブリンゾラミドとβ―遮断薬のチモロールマレイン酸塩、2つの作用を配合した点眼薬である。患者にとって、使用する点眼の本数と回数が減少することは利便性の向上となり、負担が軽減できると見込まれている。

また、調査で「点眼時の苦痛な点は」という項目においては「しみること」との回答が最も多かったことから、治療継続には「使用感」も非常に重要な要素であることが明らかとなった。

アゾルガ(R)配合懸濁性点眼液は、涙液に近い中性のpHを有しており、しみにくい薬剤として点眼時の不快感を軽減させる効果が期待できるとされている。

関係者のコメント

日本アルコン株式会社代表取締役社長の松村誠一郎は、次のようにコメントしている。

これまで多くの緑内障点眼薬、ならびに緑内障手術デバイスを販売してきたが、『アゾルガ(R)配合懸濁性点眼液』が新たに製品ラインアップに加わることで、緑内障トータルケアカンパニーとして眼科医療にさらに貢献できるものと自負している。（引用：プレスリリースより）

日本アルコンについて

アイケアにおけるリーディングカンパニーとして、サージカル製品から医薬品、ビジョンケア製品など、アイケア領域における幅広い製品を提供している。ノバルティスグループのアイケア事業部門を担うアルコンの日本法人である。