真菌感染予防薬、メルク社より発売
メルク社は26日、米国食品医薬品局が100mg遅延放出錠NOXAFILを認可したと発表した。
NOXAFIL遅延放出錠は、初日に1日2回、3錠を服用し、治療2日目からは1日1回3錠を服用する新しい処方である。メルク社はさらに、NOXAFIL1日3回服用する経口懸濁液を市場導入する。
NOXAFIL遅延放出錠とは
NOXAFIL遅延放出錠は、移植片対宿主病を発症した造血幹細胞移植患者または化学療法により長期の好中球減少症を発症した悪性血液疾患患者など、免疫不全のため、侵襲性アスペルギルス感染症、侵襲性カンジダ感染症を発症する危険性のある13歳以上に処方される予防薬。
「侵襲性アスペルギルス感染症や侵襲性カンジダ感染症の予防は、悪性血液疾患患者や造血幹細胞移植患者など、致死的な真菌感染などの危険性のある深刻な免疫不全患者にとって、重要な役割を果たします。NOXAFIL遅延放出錠は医者に、入院中や退院後、重病患者を侵襲性アスペルギルス感染や侵襲性カンジダ感染から守る方法を提案します」(ミシガン大学総合がんセンター内科教授兼血液・髄移植臨床プログラム責任者ダニエル・クーリエル氏――プレスリリースより)
NOXAFIL遅延放出錠は、ポサコナゾール、全薬剤成分、または他のアゾール系抗真菌薬に対して処方してはならない。さらに、シロリムス、キニジン、アトルバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、麦角アルカロイドとの併用は避ける必要がある。

FDA Approves Merck’s NOXAFIL (posaconazole) Delayed-Release Tablets
http://www.mercknewsroom.com/news-release/