中外製薬が【アバスチン】の【卵巣がん】に対する効能・効果を追加承認取得
中外製薬株式会社(以下、「中外製薬」とする)が、2013年11月22日に、抗悪性腫瘍剤である抗VEGFヒト化モノクローナル抗体ベバシズマブ(遺伝子組み換え)、『アバスチン点滴静注用100mg/4ml、アバスチン点滴静注用400mg/16ml』(以下、「アバスチン」とする)について、【卵巣がん】に対する効能・効果を追加した製造販売承認を、厚生労働省より得たと発表した。
抗悪性腫瘍薬剤として投与されている【アバスチン】
中外製薬は、2012年10月5日に、【卵巣がん】に対する【アバスチン】の投与について、効能・効果追加の承認申請を行っている。この承認は、初回治療の卵巣がん患者を対象にした、米国及び日本等で実施された、第3相臨床試験の結果に基づいている。
この臨床試験で、主要評価項目である無憎悪生存期間が、標準化学療法のみの卵巣がん患者と比べて、統計学的に有意に延長したと示している。また、安全性についても、これまでの【アバスチン】の試験で報告されている範囲のものであるため、問題なく承認された。
【アバスチン】は、米国では大腸がん、非小細胞肺がん、腎がん、再発膠芽腫の適応症で、欧州では進行期の乳がん、大腸がん、非小細胞肺がん、腎がん、卵巣がんで承認されている。

中外製薬株式会社
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/index.html