Abilify Maintenaの成人統合失調症の維持治療を適応として承認取得
大塚ホールディングスの100%子会社である大塚製薬株式会社が、欧州において「Abilify Maintena」の成人統合失調症の維持治療を適応として承認を取得した。
Abilify Maintena
「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)は、統合失調症の治療薬として欧州初のドパミンD2受容体パーシャルアゴニストの月1回投与の持続性注射剤となる。有効性と安全性に関して評価され、現在60カ国・地域で販売している「エビリファイ」の新剤形である。2013年3月より共同販売を開始しているアメリカに次ぐ承認となる。
なぜ注射薬なのか
従来の経口薬剤による治療では統合失調症の患者の60%が薬を適切に服用せず、それが再発につながっている。統合失調症は再発を繰り返すたびに状態が悪化し、精神および身体機能の回復が困難になるため、月1回投与の持続性注射剤による治療は再発リスクを低減する上で有力な選択肢の1つになる。
統合失調症の患者は再発を防止するためにも継続的な治療が必要であるが、薬を指示通りに服用していないことや、服薬そのものを中断してしまうことによる再発も少なくない。中断の原因として、副作用などの報告もあるが治療薬の複雑な投与方法や家族支援が困難ということもあげられている。そのため、月1回投与という治療は医療従事者や患者の負担を軽くすることを可能とする。
大塚製薬とルンドベック社は中枢神経疾患領域の治療薬に力を注ぐグローバル・アライアンスを締結している。欧州では「エビリファイ錠」の共同販促を2013年4月に開始し、今後は「Abilify Maintena」(エビリファイ メンテナ)を共同展開していく予定である。

エビリファイ メンテナが成人統合失調症の維持治療を適応として欧州で承認(ニュースリリース)
http://www.otsuka.com/jp/hd_release/release/pdf.php?news=834大塚製薬株式会社
http://www.otsuka.co.jp/大塚ホールディングス
http://www.otsuka.com/jp/