多発性硬化症を対象とした臨床試験を開始
株式会社キュラディムファーマ(以下、キュラディムファーマ)は3月12日、スフィンゴシン1ーリン酸(S1P)受容体調節薬(以下、CP1050)の第1相臨床試験を英国で開始したことを発表した。
多発性硬化症は、自己免疫疾患の1つで、難病指定されている。様々な症状があるが、脊髄が傷害されると、胸や腹などにしびれとして現れ、運動麻痺、尿失禁、排尿・排便が困難になる場合もある。
脳や脊髄などの中枢神経を保護している髄鞘が、破壊されることで起こると言われているがその原因は不明である。
本年中には結果が出る予定
キュラディムファーマは、2016年6月に創立したパイプライン型創薬ベンチャー企業。有望な日本発の創薬シーズを発掘して、非臨床試験から早期臨床開発までを専門に行う。
CP1050は、キュラディムファーマが、2016年7月にMeiji Seika ファルマ株式会社から導入した多発性硬化症治療薬候補の化合物で、これまで実施した非臨床試験の結果、CP1050は、既存薬と同等の有効性が認められており、また、副作用においては既存薬よりも高い安全性を示したという。
キュラディムファーマは、その結果を基に英国当局に治験申請を行い、開始。本年中には結果が出る予定だとしている。
(画像は株式会社キュラディムファーマHPより)

株式会社キュラディムファーマ ニュースリリース
http://curadim.co.jp/