LONSURF(R)がカナダで承認を取得
大鵬薬品工業株式会社(以下、大鵬薬品)は3月7日、進行・再発の結腸、直腸がんの治療薬として、経口ヌクレオシド系抗悪性腫瘍剤LONSURF(R)が、カナダ保健省から承認されたことを発表した。
LONSURF(R)は、トリフルリジン(以下、FTD)とチピラシル塩酸塩(TPI)を配合した薬剤。大鵬薬品が創製し、2015年6月に仏・セルヴィエ社と欧州、その他の地域(北米・アジア以外)における開発・販売権に関するライセンス契約を締結している。
大鵬ファーマカナダが販売
今回の承認は、標準化学療法に不応・不耐となった治癒切除不能な進行・再発の結腸、直腸がん患者800名を対象として実施した臨床試験の結果に基づいており、主要評価項目である全生存期間が有意に認められたとしている。
カナダでは、結腸、直腸がんは罹患率が高く、また死亡数も多いがんと言われている。
LONSURF(R)は、FTDがDNA複製時にチミジンの代わりにDNA鎖に取り込まれ、DNAの機能障害を起こし抗腫瘍効果をもたらすと考えられており、従来のフルオロピリミジンとは異なる作用機序を持つ。
大鵬薬品がカナダで取得した初めての製品であり、今後は大鵬ファーマカナダが販売していく予定。
(画像は大鵬薬品工業株式会社HPより)

大鵬薬品工業株式会社 ニュースリリース
https://www.taiho.co.jp/release/2018/20180307.html