IMBRUVICA認可 奇病の治療に
13日、米ジョンソン・エンド・ジョンソンのバイオ医薬品子会社ヤンセン・バイオテクは、米食品医薬品局によりibrutinib(商品名:IMBRUVICA)が認可されたと発表した。IMBRUVICAは一度以上治療歴のあるマントル細胞リンパ腫患者(以下 MLC)を治療する。
「マントル細胞リンパ腫は希少で攻撃的なタイプのB細胞リンパ腫です。IMBRUVICAによって、我々は一日一回の経口療法によって治療を可能にしました。私はこの研究に関われたことを誇りに思います」(テキサス州立大学 MDアンダーソンがんセンターリンパ腫・骨髄腫局局長兼PCYC-1104重要試験登録調査主任 ミカエル・ワン――プレスリリースより)
奇病「マントル細胞リンパ腫」
MLCは奇病の一つである。奇病とは、極めて満たされていないニーズと200,000名以下という少ない患者数に特徴される。アメリカでは毎年2,900名のMLCの新規症状が診断される。平均年齢は65歳。MLCは典型的にリンパ節に作用するが、骨髄、肝臓、脾臓、胃腸管など他の細胞に移ることも考えられる。予後不良を伴うため、MLCは難しいとされている。
IMBRUVICAの作用
IMBRUVICAはブルトン型チロシンキナーゼ(以下 BTK)と呼ばれる特定のタンパク質を妨害することによって作用する。非臨床試験では、BTKの妨害によって、悪性B細胞の生存を抑える結果をみせた。

IMBRUVICA (ibrutinib) Capsules Now Approved in the U.S. for Mantle Cell Lymphoma Patients Who Have Received at Least One Prior Therapy
http://www.janssenbiotech.com/sites/default/files/pdf/