負担が大きいがん治療
がん治療にはお金がかかる。高額な薬による治療は患者への金銭的負担が大きい。治療費を払うために家や土地を売る、生活必需品を削るなどしている人もいるという。保険でまかなえる場合もあるが、保険ですべてをカバーしようとすれば、保険料自体が高額になってしまう。がん治療にかかる金額は平均100万円ほどだが、再発・転移したりすれば自己負担額は100万円では収まらなくなってくる。
(画像はウィキペディアより)
ジェネリック医薬品で薬代を節約
抗がん剤にもジェネリック医薬品はある。価格は先発医薬品の4~7割程度で設定されているため、医療費負担を減らすことができる。場合によっては1年で10万円の節約になる。
たとえば、胃がんに使われる「TS-1」の場合、1カプセルあたりの価格が「TS-1」は675.6円なのに対し、ジェネリック医薬品の価格は約3分の2の430.0円だ。1日6カプセルを28日間服用するとなると、3割負担の場合で薬代の差額は12,378円になる。1ヵ月1万円節約できるというのはかなり大きいと言えるだろう。
ジェネリック医薬品は安全か
2008年にジェネリック医薬品品質情報検討会が発足され、定期的な検証が行われているが、先発医薬品とジェネリック医薬品の品質は同等であるとの結論が出されている。もちろん厚生労働省の認可も受けている。有効成分は全く同じなので、回復後の生活のことも考えるなら、ジェネリック医薬品を選ぶのは金銭面では得だと言える。また、ジェネリック医薬品のほうが飲みやすい形状であることもあるなどのメリットもある。
治療費が負担になると感じるなら、医師や薬剤師に相談してみると良いだろう。

日本ジェネリック製薬協会
http://www.jga.gr.jp/index.htm