薬剤によって代謝活動の向上 スクリップス研究所
スクリップス研究所で現在開発されている、SR9009と呼ばれる薬剤がネズミの骨格筋内の代謝活動を高めることがわかった。有酸素運動の効果を模倣する働きのあるSR9009によって治療されたネズミは、ぜい肉が落ち、鍛えられた筋肉を発現させ、長い距離を走ることができるようになった。もし同じような効果が人間にも表れれば、肥満、メタボリック・シンドローム、あるいは2型糖尿病を解消につながる可能性がある。
タンパク質を活性化させ、脂肪を燃焼
SR9009は、それによってネズミの肥満率を下げることができると発見した、トーマス・バリス教授によって開発された。SR9009は肝臓内の脂肪や糖の燃焼、脂肪細胞の産出、身体の炎症反応に影響を与えるRev-ErbAαと呼ばれるタンパク質と結合し、活性化させる。
「ネズミには、実際にトレーニングをし続けているアスリートのような筋肉が発現した。SR9009による治療後の遺伝子発現は酸化型の筋肉と同じだった。アスリートと同じように」(トーマス・バリス氏――プレスリリースより)
もしSR9009がネズミにもたらした効果を安全に人間が得ることができたら、新薬は肥満やそれに類似する病気に新しい治療法をもたらすことができる。

New drug mimics the beneficial effects of exercise
http://www.gizmag.com/scripps-drug-sr9009-exercise-mimic/New Drug Mimics the Effects of Exercise on Muscles
http://www.healthline.com/health-news/Drug SR9009 Mimics Exercise Boosting Metabolic Activity And Running Capacity
http://www.huffingtonpost.ca/2013/08/26/